損益とキャッシュフローの違い - 資金繰りホットラインブログ

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損益とキャッシュフローの違い

カテゴリー:財務改善



勘定あって銭足らず・・・なぜだろう?

損益とキャッシュフローの違い写真

勘定あって銭足らずとか昔から言われますよね。会社の決算がすごく黒字なのに、資金がなくて赤字倒産なんてことがあったり、そういう現象がなぜ起こるのかを実例的な流れで見てみたいと思います。 
かっこよく言うと損益と資金繰りの違いがなぜ起こるかということです。

キャッシュフロー経営とかキャッシュが大切なんて、表現が最近よく使われているようですが。まあ、当たり前といえば当たり前ですよね。みんなお金が大好きだし、儲けるためにみんな悪戦しています。それで一生懸命売上を上げて頑張っていて、帳簿上も利益が出るようになるのだけど、なぜかお金が足りない・・・
単純に考えると、帳簿上に出ている利益と同じ金額が手元に蓄積されていってしかるべきという感じがするのですが、そうならない・・・
なぜこのズレが発生するのでしょうか?
それを理解するには、損益計算書の成り立ちと、お金の流れとの違いを考えると分かりやすいと思います。端的にそのズレが発生するのは会計が発生主義という原則に従って行われているからなのです。 
例えば、損益計算書は請求書を送った段階(役務の提供が終わった段階)で売上として計上されますが、キャッシュフローで考えると、その状況ではなにも発生していないですよね。むしろ切手代がかかるぐらいなものです。笑
そういうズレの蓄積から起こるのが、まさに勘定あって銭足らずの現象なのです。

 
 

会社の資金繰りと損益を、サラリーマンのお財布で考えてみましょう

普通のサラリーマンのAさんの、一月のお金の流れで損益と資金繰りを対比させて見たいと思います。このAさんの5月1日から5月31日までの1カ月間のお金の動きを次の通りとします。 

・5月1日に財布に5万円入っていました。結構リッチです。
 
・キャッシングの返済で5万円を支払いました。あらら。。(借入金の返済)
・クレジットカードで7万円の洋服の買い物をしました。おしゃれさんですね(会社でいう買掛金) 
・飲みに行って5万円支払いました。羽振りが良いですねぇ。笑(交際費の計上、支払い)
・4月分の給料が29万円入りました!嬉しいですね〜(会社でいう売掛金の入金)
・2カ月前のクレジットカードでの買い物で10万円引き落とされました、、、、カード依存なのでしょうか。笑(会社でいう買掛金による仕入れの支払い)
・生活費として10万円支払いました。家賃や水道光熱費、生活費でしょうか(経費の計上、支払い)
・5月分の給料30万円が6月に入る予定です。Aさん5月も頑張りましたね〜(会社でいう売掛金)  

さて、Aさんの損益計算書を作ってみましょう  

上記の流れを損益計算書の形でまとめたのが下の表です。売上(5月の給料)から仕入れ(クレジットカードでの買物)や交際費(飲み代)などを差し引いたものです。  
 

損益計算 (5月1日~5月31日)  

売上      300,000円(給料)

仕入       70,000円(クレジットカード)

交際費     50,000円(飲み代)

経費      100,000円(生活費)

利益      80,000円

 

これでざっと見ると8万円の利益が出ているということになりますね。これがまさに損益上の利益です。では5月末のAさんのお財布の中はどうなっているのでしょうか。
8万円あるのであればスッキリするのですが・・・

 

次に、Aさんの資金繰りを見てみましょう。
なんと、キャッシュフローで見ると、下の表の通りになります。1カ月間の差し引きは1万円の資金減少で、財布の残高は4万円に減りました。まさに勘定あって銭足らずの状態です。  
 

Aさんのキャッシュフロー (5月1日~5月31日)

5月1日のキャッシュ   50,000円

売掛金回収      290,000円(4月分給料の入金)

買掛金支払       100,000円(2か月前のクレジットカード支払)

交際費支払        50,000円(飲み代)

経費支払        100,000円(生活費)

借入返済        50,000円(キャッシング返済)

収支金額       - 10,000円(収入から支出を差し引き)

5月末のキャッシュ   40,000円

 

なぜ、Aさんの損益と資金繰りがずれたのか。。。それは、給与の締め日と入金日のズレ、損益計算書には出ていなかった、前回のクレジットカードの支払いやキャッシングの返済があったことがお分かりいただけると思います。こういうことが個人レベルでも発生するのですから、年間数千万から数億円が動く会社の損益と資金繰りに関して考えると、さらにこのズレが大きくなっていくだろうことは想像できるかと思います。ですから、会社の経営者はこの感覚をつかみつつ、税理士さんが作成する試算表と資金繰りが違うことを認識し、将来の資金繰り表を作成することをお勧めします。

まずは簡単に、シンプルに資金繰り表を作成してみましょう。

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