今回は、銀行の融資を受ける流れを説明していきたいと思います。
銀行は返済される見込みがないとお金を貸してくれません。
返済できる見込みをどのように銀行にわかってもらうかという意識を持ち、借入の準備をすすめていきましょう。
事前準備
基本的な事ではありますが、銀行に飛び込む前に以下のような事を確認しておきましょう。
何のために、いくら借入したいのか(借入の目的)
設備投資や不動産の賃貸や購入など、使い道が決まっているのであれば、見積書や賃貸借契約書があれば明確です。
ショートしそうな運転資金を賄いたいという場合は、資金繰り表を用意して、どのくらいの期間、いくら必要なのかをはっきりさせておかないといけません。
借入枠の確認
銀行はそれぞれの顧客に対して、融資枠というものを持っています。
売上が直近2期でコンスタントに上がっているかという事も重要ですが、適正な借入額は年商の25%程度と言われています。
現時点での負債の残高も加味して、だいたい幾らくらい借りることができるかは、頭に入れておきましょう。
財務に関する資料
貸借対照表、損益計算書は2期分提出が求められることが多いです。
運転資金が目的であれば、資金繰り表が大事な資料となります。
事業概要
事業内容の説明をします。過去の実績は財務資料で証明できますが、未来の見通しについてはだれにもわかりません。
将来にわたって収益性の見込める事業である事を資料で説明し、返済が可能である事を積極的にアピールしましょう。
メディアの記事も効果的です、会社が紹介された記事や、業界の伸びを示すような記事のコピーを含めてもよいかもしれません。
融資の申し込み
銀行に融資を申し込みます。
上に挙げた資料をはじめから準備しておくとスムーズですし、担当者の印象もよくなります。
銀行によって手順や、必要資料が変わることもありますので、担当者の指示に従ってください。
会社の登記簿謄本や印鑑証明なども必要な場合があります。
信用保証協会の申し込み
銀行での融資は、多くの場合、信用保証協会の保証を付ける事があります。
例外もありますが、信用保証協会の審査がある事は念頭に置いておく必要があるでしょう。
個別に信用保証協会に申し込んでから金融機関を決めてもよいですし、金融機関への申し込みと同時に行うこともあります。
面談
申し込みをした後に、銀行の担当者と融資の内容について面談が行われます。
担当者から借入資金の使い道や返済計画について質問を受けることになります。
用意した資料を見て答えられるように、事業内容や資金計画は、しっかりと頭に入れておきましょう。
融資金額の減額や、金利、返済期間など、銀行側からの条件も提案される事がありますので、譲れない部分ははっきりさせておく必要があります。
融資
審査が通れば、契約書を取り交わして、融資実行となります。
申込から融資実行までには一カ月以上かかることもあるので、余裕をもって計画しましょう。
まとめ
「銀行は雨の日には傘を貸さない」という言葉があります。
むしろ天気の日に貸した傘を、雨の日に取り返してくるとまで言われます。
普段からビジネスパートナーとして銀行との付き合いを深めておき、大事な時に助けてもらえるよう信頼関係を深めておきたいところです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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